KeiganCoreを使用してのPID調整について解説します。
(開発者がコマンドからパラメータを設定する場合、これらのコマンドを使用します。)

PIDパラメーター調整の手順

  1. KeiganMotorを接続します
  2. [Edit] 画面からKeiganMotorのアイコンをタップします
  3. [Motor setting] のボタンをタップします。
  4. 下表のパラメータをスライダーや数値で入力します。
  5. saveAllRegisters ボタンをタップして、フラッシュメモリに値を保存します。保存しない場合、再起動後にリセットされます。
  6. ファームウェアの初期値に戻す場合、resetPID ボタンをタップします。保存する場合は同様に、saveAllRegisters を押して下さい。
No. 項目 説明
1 Motor SpeedPID P 速度制御の比例(P)ゲイン
2 Motor SpeedPID I 速度制御の積分(I)ゲイン
3 Motor SpeedPID D 速度制御の微分(D)ゲイン
4 Motor Position PID P 位置制御の比例(P)ゲイン
5 Motor qCurrentPID P 電流制御の比例(P)ゲイン
6 Motor qCurrentPID I 電流制御の積分(I)ゲイン
7 Motor qCurrentPID D 電流制御の微分(D)ゲイン
基本的に、KeiganMotorに負荷を取り付ける場合、速度制御、位置制御、電流制御の比例(P)ゲイン の値を調整します。 ゲインを適切に調整することによって、速度や位置への追従性が向上します。小さくしすぎると追従性が悪くなり、大きくしすぎると振動が大きくなります。
例えば、ターンテーブルを取り付ける場合、電流制御の比例(P)ゲインを 0.2 から 0.25 にすると、応答性が向上する場合があります。
また、振動や音を低減させる場合には、位置制御または速度制御の比例(P)ゲインを小さくします。
カメラアダプタキット、カメラプラットフォームキットをお使いの場合、位置制御または速度制御の比例(P)ゲインの値をまず調整下さい。値を小さくすると振動が改善する場合があります。

モーションコントロール設定の手順

  1. KeiganMotorを接続します
  2. [Motor Setting] 設定画面の curveType を選択します。下表を参照下さい。
  3. saveAllRegisters ボタンをタップして、フラッシュメモリに値を保存します。保存しない場合、再起動後にリセットされます。
curveType モーションコントロールの設定
CURVE_TYPE_NONE モーションコントロール OFF
CURVE_TYPE_TRAPEZOID モーションコントロール ON (台形加減速)